Next Generation Catalyst
世界の次世代触媒 最新業界レポート(前編)
本書の特徴
- 商業生産で利用されるFT合成触媒の業界動向、参入する企業、各種の触媒の特徴を紹介!
- メタンとCOの混合ガスから合成する「ドライリフォーミング(DRM)」に用いる触媒!
- COからメタノールを合成、COからパラキシレンを製造する画期的な触媒開発とは!
- 合成燃料をFT合成燃料、メタノール、DMEなどに分類して開発動向、業界動向を分析!
- グリーンメタノールの生産が増加する背景、中国で実施・計画されているプロジェクト!
- 近年、打ち出されているEUの環境戦略や法規制の内容、業界への影響、企業動向!
- ゼオライト、シリカ、炭素等の無機膜の種類、性能実績、及び、開発・業界動向を詳述!
本書の構成
第Ⅰ編 CCS
第Ⅱ編 CCU・カーボンリサイクル
第Ⅲ編 カーボンニュートラル燃料
刊行にあたって
CO2から燃料や各種化学製品の合成、水素製造、メタン合成、アンモニア合成、プラスチック・レアメタルのリサイクル、バイオマス原料の利活用など、様々なプロセスにおいて触媒が使用されている。近年では、カーボンニュートラルの実現に向け、より高性能な触媒の開発、実証試験の取り組みが活発に行われている。“稀少金属を用いない”、“精密設計された”といった「次世代触媒」が欠かせない。
「CCS」の共通基盤であるCO分離・回収技術は国内外で実施されている。固定型吸着材は、COの吸着が効率的にできるうえ、排ガス浄化触媒
の開発技術を適用して吸着する場所を増やし、多くのCO吸着が可能である。COの物理吸着では主にゼオライトや活性炭が使用されているが、
MOF(Metal Organic Frameworks)などの研究開発が盛んである。欧米ではミクロ多孔性金属錯体を薄膜化し、分離膜への応用研究が活発である。CO2分離、水素分離、パラフィン/オレフィン分離などの選択性が期待されている。