音響波や構造体の振動を制御する人工材料(メタマテリアル)である音響メタマテリアルに着目した特許レポート『ダイナミックマップ』を発刊しました。音響メタマテリアルは、建築や自動車などの分野で次世代防音材として期待されています。本ダイナミックマップでは、軽くて薄い防音・遮音材や吸音・消音機能に留まらず、薄型音響レンズの実現や、音波の自在な操作(任意方向への反射、ビームファーミング、増幅など)、可聴音だけでなく低周波数の振動あるいは超音波の制御など、音響メタマテリアルの具体例を把握することができます。
自然界にない負の誘電率/負の透磁率と持つメタマテリアルは、電磁波を吸収する、アンテナを薄層化できる、さらには反射・透過方向をダイナミックに変えることができるといった特性を持つため、次世代無線通信を切り拓くキー材料として開発が進められています。音響波の世界でも、負の密度/負の弾性率を人工的に設計して実現できれば、同じような機能・特性が期待できます。
技術分類
- 吸音・遮音
- 反射・透過制御
- 制振・防振
- 機械的メタマテリアル
- フォノニック
主な出願人
三菱ケミカル/日産自動車/ルノーエス.ア.エス./三井化学/ソニーグループ/ザ・ボーイング/ピクシーダストテクノロジーズ/旭化成/ウシオ電機/トヨタ モーター エンジニアリング/竹中工務店/三菱造船/三菱重工業/日立製作所 など